唾石症(唾石の摘出)

唾石症の摘出(治療例)です。

唾石症(だせきしょう)とは、唾液腺やその導管内に「唾石(だせき)」と呼ばれる石のような物質ができ、唾液の流れが妨げられることで炎症や腫れ、痛みを引き起こす病気です。特に多いのは、舌の下にある「顎下腺(がくかせん)」にできるケースで、食事中に顎の下が急に腫れる、痛むといった症状がみられます。
レントゲンやCTなどの画像診断によって発見され、軽度の場合は自然排出を促したり、唾石を摘出する処置が行われます。
ただし、唾石症はすべての歯科医師が対応できるわけではなく、専門的な知識や経験が必要な場合もあります。対応できる歯科医師とそうでない歯科医師が分かれる傾向があるため、確実な診断・治療を希望される場合は、口腔外科を専門とする歯科医院や、CTなどの精密検査設備を備えた医療機関への相談をおすすめします。

レントゲン、CTによる検査

レントゲン、CTの画像で、唾石が確認できます。レントゲン写真(1枚目)では白っぽく写っているのが唾石です。左側に確認できます。(緑の線と青い線の交叉した部分)

実際の写真

写真2枚目の向かって左側の白っぽいものが唾石です。問題なく摘出して縫合しました。このように当院では歯科口腔外科領域の外科手術に精通しており様々な症例に対応しております。ただし、当院でも無理な手術を行うことはせず、本当に難しい症例の場合には稀に大学病院をご紹介させていただくことがあります。あくまで安全性を最優先で手術を行っております。

摘出した唾石

写真が実際に摘出した唾石です。文字通り石のような塊です。