歯周組織再生療法

歯周組織再生療法

軽い歯周病であれば、適切な治療で良くなりますが、歯周組織の破壊の度合いが大きな場合には、歯周外科手術が必要になります。また、同時に、歯周組織を再生させる材料を使用することで、歯周病で溶けてしまった骨を回復させる治療法もあります。

エムドゲイン・ゲルの主成分

エムドゲインの主成分は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたんぱく質の一種であるエナメルマトリックスデリバティブです。

このたんぱく質は、歯周組織の形成に大きく関与することがスウェーデンでの研究でわかりました。

エムドゲインの安全性

現在、世界30カ国程度の国々で使用されており、安全性は確立されています。
ただ、再生できる骨量には限界があるため、手遅れに近い歯周病では適応になりません。

治療の流れ

歯周病で歯槽骨が失われている部分があります。麻酔をして治療を開始します。
麻酔が効いたら、まずは歯肉を切開し、肉眼で確認しながら歯石を除去し、根面を滑沢にします。
エムドゲインを使用します。
歯肉を縫合します。
やがて歯槽骨が回復します。